占いに科学的根拠はありません。まれに、占いを統計学だとおっしゃる方もいますが、統計学とは、実験などででたデータから数字を出し、そこから規則性を見出すというものです。よく血液型などで「Ａ型は几帳面」「Ｏ型はおおざっぱ」などというテンプレートな人格診断がありますが、それにしても科学的な証明はされておらず、一口に血液型といっても、同じ性格の人間はひとりとしていないのです。
星占いにしても、手相にしても、そこに偶然の一致はあったとしても、確証があるわけではありません。たとえ性格が似ていたとしても、育っている環境が違うのですから厳密なデータをとれるわけがなく、「そうかもしれない」というスピリチュアルな部分を信じることによって、占いは成り立っているのです。
■「当たっている」
しかし、厳密なデータがないからといって、占いが全て外れているわけではありません。占いを試してみて「当たっている」と感じたことはありませんか。血液型占いも、人を四つで分類するなんてナンセンスだと思う一方で「確かに自分は真面目かもしれない」「マイペースかもしれない」と納得する部分も持っているのではないでしょうか。
この世には、科学で証明できないことが数多く存在します。そして、その証明できないこと全てが間違っているわけでは決してないということです。
■統計学とは無縁に思われるタロットカード
たとえば、統計学とは無縁に思われるタロットカードでも、ただ思いを込めてカードを選ぶだけで、不思議と今、自分が置かれている立場や、挑戦すべき未来のことを当てることができます。星と星の導きで、運命を占ってもらうこともできます。そうすることによって、多くの人が救われていたということが大切なのです。
人の心の動きは科学では証明できないものです。だからこそ、占いという不透明なものが、私たちの心に寄り添い、ときに道を示すアドバイスをくれるのではないでしょうか。
